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○ 「鉄人兄弟プロジェクト」レポート集
 
 「鉄人兄弟プロジェクト」特別編

『ヒーロー』  浅尾 典彦様 (夢人塔 代表/日本SF作家クラブ会員)

日本で初めてのテレビ放送が開始されたのが1953年8月。
ブラウン管に初めてヒーローが登場したのが1958年2月。
ほぼ半世紀のものあいだ、「子供番組」という枠組みの中で
ヒーローたちは一体何をしてきたのだろう。

もちろん戦い続けてきた。
悪に立ち向かっていった。
しかし、
歴史に刻まれたヒーローたちは、
本当は、単に地球の平和を守るに留まらず、
これを見て育った我々の心に、
”優しさ”や”強さ”という大切なファクターを投げかけてくれた。
無言のメッセージでそれを見せ続けてくれていたのである。

今、最初のモノクロのヒーローを見た世代はほぼ引退し、
「特撮」と呼ばれるカテゴリーの中で
ヒーローを信じて育った幸せな我々世代は、
すでに大人になって社会の中心でがんばっている。
でも、その心の中には、
それぞれの世代の”あのヒーロー”が生きている。
そして、その無言のメッセージもたしかに受け継いでいる。

歴史のレールは途絶えることなく、
確かに次の世代も、また、
その下も”今のヒーロー”を見ている。
そして愛して止まない。

言わばヒーローは “日本人のマインド”であり、
“日本人のヒューマニズム”の根源のひとつと言っても
決して過言ではないだろう。
累々と横たわる歴史がそれを証明しているではないか。

我々は、
この「ヒーローたちの歴史」を
日本人の”大切な文化”として捉え
今度は守っていく立場にあると思う。

ファンとプロの暖かい交流の中で
熟成させてゆくこのような素晴らしい文化活動に対して
私は、心より賞賛を送りたいと思います。
素晴らしいチャンスを有難うございました。