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○こちら特撮情報局 特撮ロケ地巡り
 
 第17回 特撮ロケ地レポート 『愛の戦士 レインボーマン』
第40・46話ほかロケ地 東京都世田谷区「世田谷区立総合運動場その1、体育館」


『愛の戦士 レインボーマン』
第40・46話ほかロケ地 東京都世田谷区「世田谷区立総合運動場その1、体育館」

特特派員:奥虹
取材日:2008年3〜4・6月某日

 今回は、東宝スタジオ・国際放映撮影所から程近い「世田谷区立総合運動場」内にある“体育館”を紹介させていただく。館内は、ヤマトタケシが出場する東京都高校レスリング大会の試合シーン(第1話)、館外は、夕陽を背景にタケシが化身するシーン(第40話 )、対ダイアナ最終決戦シーン(第46話)などの撮影で使用された。なお、当該ロケ地については、Qちゃん様が管理される特撮ロケ地探求サイト「光跡」に詳細な情報が画像入りで網羅されているので、ぜひご参照いただきたい(「光跡」管理人・Qちゃん様のご厚意によりリンク承認済み)。

◯『愛の戦士 レインボーマン』第1話「奇蹟の聖者」あらすじ

 
 印パ戦争の痛ましい戦場に“下町の黒豹”と呼ばれたヤマトタケシ(演.水谷邦久氏)の姿があった。聖人ダイバ・ダッタ(演.井上昭文氏)に会うため日本からインドへやって来たのだ。クリシュナガール国境からヒマラヤ麓へ行こうとするタケシは、はずみからインド兵をぶちのめしジープを奪う。[以下回想シーン/東京都 高校レスリング大会。城東高校代表として決勝戦に挑んだタケシは、“必殺回転おとし”で対戦相手を再起不能にする。レスリング部主将(演.倉田始氏)から除名されたタケシは、国際プロレスラーを目指す。砧給油所を訪れたタケシに先輩の堀田(演.黒木進氏 現.小野武彦氏)は、「インドにダイバ・ダッタという超能力者がいる。世界で唯一奇蹟をおこない、七つの能力を持つ超人に変身する人物」と語る。幼少期に交通事故で妹・みゆき(演.石川えり子氏)の左脚を麻痺させてしまったタケシは、治療費を稼ぐためダイバ・ダッタに弟子入りし国際プロレスラーの“剛力”を手に入れようと考えたのだ。明日インドへ旅立つタケシは、河原でみゆきを背負うと「必ず脚を治してやる」と心に誓う。母・たみ(演.本山可久子氏)もそんなタケシを黙って励ます…] ゲリラと間違われたタケシは、パキスタン兵に腹部を撃たれ死線を彷徨う。その時空中から現れた聖人ダイバ・ダッタは、蘇生の術で重症のタケシを治す。まもなく寿命が尽きようとしていたダイバは、「東方から若い男が訪ねてくる」という仏のお告げを聴いていた。タケシが自分の後継者になる男かも知れないと直感したダイバは、「修行したければ山頂までついて来い」と誘う。険しい崖を荒々しく素手で登るタケシ。その時空中に浮かぶ神々しいレインボーマンの姿を見つけたダイバは、タケシこそが未来のレインボーマンであることを確信する…。

◯『愛の戦士 レインボーマン』第40話「ダイヤモンド略奪作戦」あらすじ

 
  仲睦まじく商店街を歩くタケシ・みゆき・淑江。しかしタケシ(演.水谷邦久氏)は「ミスターKを倒さないかぎり平和は取り戻せないんだ」と、心中悲壮な想いを抱いていた。その頃ミスターK(演.平田昭彦氏)は西新宿のアジトに女性幹部4人を招集。いよいよ実力行使作戦へ変更し、死ね死ね団として堂々と日本人に宣戦布 告する旨を伝える。そしてダイアナ(演.山吹まゆみ氏)・キャシー(演.高樹蓉子氏)・ロリータ(演.高樹蓉子氏)にはアフリカ秘密基地でレインボーマン打倒のための訓練を、オルガ(演.藤山律子氏)には残留部隊の指揮を命じた。ドクター・ボーグ(演.長沢大氏)の改造実験の被験者となったキャシーは電流による激しい痛みに悲鳴をあげ、ダイアナとロリータも恐れおののく。同刻、オルガには死ね死ね団軍資金として時価80億円のダイヤモンド強奪作戦が命じられていた。デートを楽しむタケシ・淑江(演.伊藤めぐみ氏)の頭上を往くヘリコプターから“ダイヤ強奪予告状”が大量に降ってきた。予告したうえで犯行に及ぼうとする大胆不敵なミスターKの高笑い、そして謎の女の不気味な笑いは就寝中のタケシをも苦しめる。不気味な女の正体はゴッドイグアナ(演.曽我町子氏)。殺人プロフェッショナルを束ねていた魔女イグアナの実母であり、彼女はレインボーマンの生き血を欲していた。ダッシュ7は80億円のダイヤモンドを運搬する船舶を上空から見張る。しかし船内では船員に化けたDAC隊員がアタッシュケースに発信機を仕掛けていた。モーターボートで陸揚げされたダイヤは警察の厳重なガードによって運搬されるが、オルガがバイクで尾行。村道でDACの襲撃を受けた警官隊は全滅、駆けつけた7が“太陽の剣”でDACを駆逐するが、時既に遅くダイヤモンド入りのアタッシュケースは 、オルガによりミスターKの許に届けられていた。苦渋に満ちた表情の7の目前に、突如サイボーグ・キャシーが出現した。投げナイフ・フットマシンガン・アイビームの連続技に圧倒され、さしもの7もダウンする。しかも上空からは魔女ゴッドイグアナが7を狙っていた…。

◯『愛の戦士 レインボーマン』第46話「サイボーグ奴隷部隊」あらすじ

 
 九州のサイボーグ工場地下、ドクター・ボーグ(演.長沢大氏)は「私が死んでも私の執念は死なない」という言葉を遺して爆死した。ミスターK(演.平田昭彦氏)はボーグが遺した“ボーグα(アルファ)”のテストをダイアナ(演.山吹まゆみ氏)に命じる。警察官に化けたDAC隊員は刑務所内に潜入すると、囚人たちにボーグαを発射。たちまちサイボーグの屈強な肉体を得た囚人サイボーグたちは、刑務所を脱走すると宝石店へ押し入りダイヤモンドを強奪した。警官たちは囚人サイボーグにより全滅。駆けつけたダッシュ7(演.水谷邦久氏)は“サンランプ”で辛うじて対抗、ボーグαの効力が無力化し囚人たちは倒れる。7は“ドクター・ボーグ の執念”が「ボーグαによる日本人のサイボーグ奴隷化」であることを知り、愕然とする。その頃ミスターKは奴隷部隊の指揮をダイアナに命令。ダイアナは体操選手たちにボーグαを発射し、着々とサイボーグ奴隷部隊の隊列を増やしていた。ダイアナはタケシを国際化学工場へ誘導しサイボーグと戦わせようとするが、7はサイボーグ奴隷部隊が罪なき人々であることに躊躇し、手を下せない。膠着状態の隙を突いたゴッドイグアナ(演.曽我町子氏)は、7を魔界ゾーンに幽閉。「この手で殺し、我が娘・イグアナにその血を与え蘇えらせる」と豪語する。杖から発する火炎で攻撃してくるゴッドイグアナに対し、ダッシュ7は3(水の化身)と6(土の化身)のレインボークロスで対抗。“水冷砲の術”“地雷震の術”で圧倒すると、国際化学工場へと戻る。ダイアナは時限装置でサイボーグ奴隷もろとも7を爆死させようとするが失敗。最後の手段として、自らの 身体をメルトダウンさせ7と共に自爆しようとする。しかし7の放った“太陽の剣”が首に刺さると爆死し果てた。レインボーマンの生き血に執着するゴッドイグアナは、再び7を魔界ゾーンに幽閉。7は“サンランプ”が見切られた絶体絶命のなか、ゴッドイグアナを6本の“太陽の剣”で囲むとサンランプを照射、太陽光を増幅させ魔界ゾーンを脱出する。怒るゴッドイグアナは自らの生き血から分身・バッドシスターを誕生させると、7を追わせた…。

◯世田谷区立総合運動場

 
 1962年12月、都市計画法に基づき大蔵運動公園として完成。野球場・テニスコート・温水プール・洋弓場・陸上競技場などを擁する都内屈指の総合運動場。1970年2月に場内すべての設備が整った。現在は「財団法人 世田谷区スポーツ振興財団」が施設の管理と運営事業をおこなっている。

◯体育館

 
  鉄筋コンクリート造で、地下2階地上2階の構成。設立当時はバレーボール2面、バドミントン6面、テニス1面、バスケ1面、卓球20台、柔道場27畳、剣道場128平方メートル、弓道場5射、体操その他を構えた大規模な室内運動施設であった。
 東京都高校レスリング大会、城東高校代表として決勝戦に挑んだタケシは“必殺回転おとし”で対戦相手を再起不能にする(第1話)。死ね死ね団のダイヤモンド強奪作戦を知ったタケシは、体育館をバックに石段のうえでダッシュ7に化身した(第40話)。サイボーグ奴隷部隊をレインボーマンに倒されたダイアナは、最後の手 段として自らの身体をメルトダウンさせダッシュ7と共に自爆しようとする。しかしダッシュ7の放った“太陽の剣”が首に刺さると爆死し果てた(第46話)。
 なお、体育館周辺は『ウルトラマン』第22話、『ウルトラセブン』第1・6・37・43・44・48話、『ウルトラマンA』第1話、『ウルトラマンレオ』第6・13話などの撮影にも使用されている。

 
体育館 その1


死ね死ね団のダイヤモンド強奪作戦を知ったタケシは、体育館をバックに石段のうえでダッシュ7に化身した(第40話)。

 

サイボーグ奴隷部隊をレインボーマンに倒されたダイアナは、最後の手段として自らの身体をメルトダウンさせダッシュ7と共に自爆しようとする。しかしダッシュ7の放った“太陽の剣”が首に刺さると爆死し果てた(第46話)。

体育館 その2
 
体育館を正面に見る

体育館を正面に見る。向かって左側にはテニスコートと温水プール、右側には円形広場と陸上競技場がある。

 

体育館内の様子(撮影当日は剣道の大会が行なわれていた)。第1話では東京都高校レスリング大会の開催会場として撮影された。城東高校代表として決勝戦に挑んだタケシは“必殺回転おとし”で対戦相手を再起不能にする。

体育館内の様子
 
◯あとがき

 
  学生時代は4年間世田谷区で生活していたのだけれども、隣接する砧公園へ出かけることはあっても、とうとうこの体育館へ出かける機会はなかった。それから20余年経って、“特撮ロケ地探訪”という形で、この体育館と対面することになろうとは…。世田谷時代、ダイアナ役の山吹まゆみ氏(故人)がご出演舞台でマリー・アントワネット役を優雅に華やかに演じていらしたのを鑑賞したことがある。それから遡ること12年前、山吹まゆみ氏とレインボーマン役の水谷邦久氏が、この場所で最終決戦シーン(しかも山吹氏のクランクアップ回)を撮影していたことを考えると、感慨深いものがある…。
 思い入れある作品にまつわる“特別な場所”との偶然の出合いは、“特撮ロケ地探訪”の副産物。なかなかこういう幸運には巡り合えるものではないが、少しだけ“偶然”に期待して、今後もマイペースで探訪していきたいと思う。