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○こちら特撮情報局 特撮ロケ地巡り
 
 第30回 特撮ロケ地レポート 『愛の戦士 レインボーマン』
第30話ほかロケ地 東京都世田谷区「小田急線 成城学園前駅」


特撮ロケ地レポート 『愛の戦士 レインボーマン』
第30話ほかロケ地 東京都世田谷区「小田急線 成城学園前駅」


特派員:奥虹
取材日:2008年4・6月某日

 今回紹介させていただくロケ地は、新宿駅より小田原駅に向けて第14番目にあたる小田急電鉄小田原線の駅。駅北口売店の新聞で、Kによる「サウスアイアン国領事の暗殺予告」記事を偶然読んだタケシは領事館へ急ぐ。

◯『愛の戦士 レインボーマン』第30話「モグラート大爆破作戦」あらすじ

 
 モグラートは海底に潜み、オイルランド国要人を暗殺し、次々とタンカーを爆破していった。この事件によって「日本は危険な国家である」との世論が急速に世界中へ広まっていった。ダッシュ7(演.水谷邦久氏)は5に化身し探索を続けるが、DAC戦闘機に襲われ3(水の化身)となり海中へ逃れた。海中でモグラート移動の痕跡を見つけた3だが、エネルギーが消耗し“ヨガの眠り”に襲われる。鴨川の海岸に打ち上げられたタケシは、淑江(演.伊藤めぐみ氏)に救助され水族館で介抱される。鴨川ホテルに戻り疲労困憊の身体を温泉で癒すタケシに、謎の紳士が話しかけて来る。紳士は「最近は厭な事件ばかり起きている」とシニカルに語るが、その正体こそはミスターK(演.平田昭彦氏)であった。タケシの生存を確認したKは、ダイアナ(演.山吹まゆみ氏)に栗葉山の天然ガス貯蔵センターを至急攻撃するよう命令する。センターでは国際エネルギー管理委員会の要人たちが会議をしており、モグラートはセンター地下100メートルから建物を攻撃し、要人たちは全員死亡する。要人が暗殺されたことで、国際社会のなかで日本の孤立化は益々進んでいった。タケシはモグラートの通過ルートを辿り、基地を突き止めようとする。日本と世界各国の貿易・交流が途絶えはじめ、Kはほくそ笑む。駅売店の新聞で、Kによる「サウスアイアン国領事の暗殺予告」記事を偶然読んだタケシは領事館へ急ぐ。それより早くKとDACがモグラートで領事を急襲。駆けつけた7だが領事を救うことは出来なかった。しかも替え玉のKを追わせた本物のKは、この間ダイアナにモグラート2号・3号の完成を急がせてつつ、7と替え玉のKをまとめて始末しようとする。この陽動作戦からKの狙いを汲み取った7は、近くにモグラート秘密基地があると気づく。秘密工場の所在を突き止めた7は6に化身、工場に潜入しモグラートを爆破する。甚大な被害を受けたKは「この怨みを日本人に十倍百倍にして返してやる」と怒りをあらわにした…。

◯小田急線 成城学園前駅

 
 東京都世田谷区成城六丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅。新宿駅より小田原駅に向けて第14番目の駅にあたる(距離は新宿駅より11.6キロメートル)。
管区長・駅長所在駅。成城学園前管区として下北沢〜和泉多摩川間、成城学園前管内として千歳船橋〜和泉多摩川間を管理している。駅近くには“東宝スタジオ”があり、“映画の聖地”として親しまれている。現在は線路が地下に入った代わりに、地上にショッピングビル「コルティ」が建てられ、賑わっている。『レインボーマン』撮影当時は線路が地上にあり、ホームと改札出口を結ぶ駅舎は、2階建てであった。そのため利用者は電車の乗降の際、構造上、駅階段を2度昇り降りしなければならなかった。
 駅北口の階段を降りきった位置にある売店の新聞で、Kによる「サウスアイアン国領事の暗殺予告」記事を偶然読んだタケシは領事館へ急ぐ(第30話)。

 
成城学園前駅の駅ビル「コルティ」を北口方向より撮影

成城学園前駅の駅ビル「コルティ」を北口方向より撮影。ここより南下すると『レインボーマン』誕生の聖地“東宝スタジオ”へと向かう。

 

駅ビル「コルティ」より駅前商店街(北口)を撮影。横断歩道左側にある薬局は『レインボーマン』制作以前よりこの場所で営業を行なっているが、店舗は新築されて間もない。この辺りの景色も“東宝スタジオ”の桜並木と同様、春には往来する人々の目を楽しませている。

駅ビル「コルティ」より駅前商店街(南口)を撮影
 
「コルティ」北口エスカレーター前辺り

「コルティ」北口エスカレーター前辺り(画像左)に旧駅舎北口改札があった。ホームより続く階段を降りきった位置にあった北口売店。タケシはここで、Kによる「サウスアイアン国領事の暗殺予告」記事を偶然見つけ、領事館へと急いだ。

 
◯あとがき

 
  高級住宅街の印象が強い“成城学園前駅”だが、もともと東京牛込にあった成城学園が関東大震災で被災、大正14年に現在の地へ移転。小田急線の開通時に設置されたものそうだ。文化施設(ガス・水道・電話)の整備がいち早く進んだことも、高級住宅地として名を馳せる一因になったのだろう。『レインボーマン』はそんな成城の街角でもたびたび撮られているが、街角の景色は変わっても、庶民の暮らしの世知辛さは変わっていないように思う。
 以下、視聴率についての余談。生前、萬年社・衛藤公彦プロデューサー(2003年急逝)から拝見した『レインボーマン』視聴率一覧によると、関東(NET系)と関西(MBS系)のトータル視聴率で最も高かったのは、第17話「妖術・人間化石!!」。テレビ朝日社史の資料(関東NET系限定)によれば、『レインボーマン』は1972年度視聴率20傑の第14位にランキングされており、当該エピソードはタケシが精神病院で強烈な拷問を受ける第10話「やつらを殺せ!」(21.5%)だった。翌1973年度視聴率20傑では19位にランクイン。当該エピソードは父・ヤマト一郎との再会と、女殺し屋ノーマ&マリンダとの死闘を描いた第23話「奴らの基地はあれだ!!」(20.7%)だった。1972年度・1973年度ともに視聴率のトップは『スターものまね大合戦』で、それぞれ34.1%・30.1%もの高視聴率を獲得している。因みに『仮面ライダー』シリーズは1972年度に視聴率20傑第2位(『仮面ライダー』第41話「マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦」30.1%)、1973年度は視聴率第3位(『仮面ライダーV3』第4話「V3の26の秘密?」28.2%)。視聴率的には『仮面ライダー』に軍配が上がるが、『レインボーマン』は特に関西(MBS系)で関東(NET系)を毎週上回る高視聴率を記録しており、1970年代特撮の傑作のひとつとして、当時の子ども達の心に鮮明に焼き付いていることだろう。