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○こちら特撮情報局 特撮ロケ地巡り
 
第4回 『愛の戦士 レインボーマン』第17〜19話ロケ地 東京都町田市「大泉寺」その2 Part.2


『愛の戦士 レインボーマン』第17〜19話ロケ地
東京都町田市下小山田町「大泉寺」「小山田緑地」周辺、東京都稲城市「稲城丘陵」

特派員:奥虹
取材日:2008年1月某日

 ミスターKは、M作戦(精巧にして大量のニセ札を流通させることで深刻なインフレを起こし、経済を荒廃化)と並行してレインボーマン抹殺のため、魔女イグアナに殺人プロフェッショナルを差し向けさせた…。第17〜18話では、死ね死ね団アジトを探索するレインボーマン、それを阻止せんとする殺人プロ・ヘロデニア3世、アイスリーとの死闘が描かれる。また第19話「空転!ムササビ殺法」では殺人プロ第5の刺客・ジェノバードがレインボーマンと対戦。小山田緑地周辺の山中や稲城丘陵などで、互いの能力の上をいく知力戦とアクションを繰り広げる。

 第2回のレポートで(ヘロデニア3世役・江見俊太郎氏の生前インタビューでのご発言をソースに)「ニセ札をバラまく宗教団体“御多福会”の新拠点“参覚寺”は、東京都調布市の“深大寺”」と記したが、その後の調査で“参覚寺”としてロケが行なわれたのは、“大泉寺”の本堂と山門であることが判明した(お詫びして訂正いたします)。よって今回は、あらためてM作戦実行の謀略組織“御多福会”本部のロケ地となった“大泉寺”と“小山田緑地”周辺(東京都町田市下小山田町)、更には第19話ジェノバードとダッシュ7初戦の地である“稲城丘陵”(東京都稲城市)をレポートする。

○東京都町田市下小山田町・上小山田町「小山田緑地」

 
  小山田緑地は東京都公園協会が管理する緑地公園で1990年6月に開園。町田市の北西部、多摩ニュータウンに近接する緑豊かな丘陵地にあり、現在は計画面積約146ヘクタールの一部を開園している。園内には雑木林・開放的な草地の広場・トンボ等が生息する水辺があり、散策・スポーツ・自然観察に最適。緑地の周囲にも、さながら多摩丘陵の原風景といった趣の田園風景が随所に残り、周囲を結んだハイキングや遠足などに適している(公園協会サイト「公園へ行こう!」より抜粋)。

山の中腹よりアサザ池を望む

山の中腹よりアサザ池を望む。アイスリーの人間態である少女“星っ子”が往く35年前の田園風景を垣間みることができる。なおレインボーマンがアイスリーやジェノバードと死闘を繰り広げた場所は、山中があまりに広範囲であるため特定できなかった。

 
○東京都稲城市「稲城丘陵」

 
  稲田丘陵を含む多摩丘陵は、西方に高尾山東麓、南方に円海山緑地、東方に多摩川付近までにかけて広がる丘陵で、関連自治体は東京都八王子市から日野市、多摩市、稲城市、町田市、神奈川県川崎市、横浜市と広範囲にわたる。面積は約300平方キロメートル。1960年〜1970年代から開発が進められた多摩ニュータウン、港北ニュータウン開発の影響は大きく、多摩ニュータウンには京王電鉄相模原線・小田急電鉄多摩線が開通した。当該画像周辺の東京よみうりカントリークラブ、よみうりランドは1964年完成。マンション建設ラッシュを経て、現在は住宅や商業施設などの建設も進んでいる。


周辺の住宅街から稲城丘陵を仰ぐ。右手が稲城駅、左手が京王よみうりランド駅。レインボーマン・ジェノバードの初戦は丘陵、2回戦は大泉寺近くの山中であった。決戦地の場所の特定はできないが、都周辺の採石場であると思われる。

 
◯あとがき

 
  『愛の戦士 レインボーマン』(1972〜73年)撮影の起点・国際放映撮影所が様変わりしたように、多用されてきた京王・小田急電鉄沿線ロケ地も刻一刻とその姿を変えている。第1クール途中で閉園した“どんぐり園”ロケ地となった幼稚園は閉園後に跡地が住宅に、換わって第2〜4クールで用いられた“どんぐり園”ロケ地園舍も木造建てからモダンな建築物になった。堀田先輩(演.黒木進、現.小野武彦)が勤める世田谷通り沿いのガソリンスタンドはHONDAカーセンターになり、ヤマト一家が立ち寄った砧の商店街も1972年当時の面影を徐々に失いつつある。
 最終話でも用いられた特撮ロケ地の聖地“多摩聖蹟記念館”(桜ヶ丘公園内)や、今回レポートした“大泉寺”は辛うじて撮影当時の姿を留めているが、対ヘロデニア3世戦のロケ地“上根神社”移築の事例のように、ロケ地がいつ、いかなる事情で変貌するか解らないということも現実にはままある。よって慌ただしい日々のなかでもなるべく時間を都合して、特撮ロケ地がその姿を変貌させてしまう前に、撮影当時に近いロケ地風景を記録に残していきたいと思っている。(了)