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○こちら特撮情報局 特撮ロケ地巡り
 
 第10回 『愛の戦士 レインボーマン』
第11〜12話ほかロケ地 東京都渋谷区「青山通り・青山2丁目交差点(旧・神宮外苑青山口)」


第10回『愛の戦士 レインボーマン』
第11〜12話ほかロケ地 東京都渋谷区「青山通り・青山2丁目交差点(旧・神宮外苑青山口)」

特派員:奥虹
取材日:2008年3月某日

今回は『レインボーマン』第9話「タケシを狂わせろ!」、第11話「罠をかけろ!」、第12話「危機一髪!!」(決定稿では「危機一発!!」)ほかの撮影で使用された「青山通り・青山2丁目交差点(旧・神宮外苑青山口)」周辺のロケ・ポイントを紹介する。第9・11〜12話では青山通り・青山2丁目交差点周辺が死ね死ね団員のタケシ尾行ルートとして、また同交差点前の雑居ビルが死ね死ね団アジト“ファッションショップK”として、撮影に使用されている。

◯『愛の戦士 レインボーマン』第9話「タケシを狂わせろ!」あらすじ

 
 鉄骨の下敷きになったと思われたタケシ(演.水谷邦久氏)だが、間一髪ダッシュ1(月の化身)の“蛇変化の術”で地下道へ脱出していた。その頃堀田(演.黒木進氏 現.小野武彦氏)は「自殺者62名」の新聞記事からタケシの危惧を思い出し、城西署の友人・北村刑事(演.長島寛氏)にコンタクトを取ろうとしていた。タケシが無事脱出したことを知ったダイアナ(演.山吹まゆみ氏)は、女性団員にタケシの尾行を命令。喫茶ファンタジーで堀田・北村刑事と偶然鉢合わせしたタケシだが、既にダイアナら女性団員たちが店内を固めていた。死ね死ね団の策謀について語るタケシに、北村は「一般の人間を殺すことに利益はない。今のままでは警察は動くわけにはいかない」と協力を拒む。ミスターK(演.平田昭彦氏)はタケシにキャッツアイ入りジュースを飲ませ狂人化させる作戦をダイアナに指示、まんまと薬物入りジュースを飲み干すタケシを見てダイアナはほくそ笑む。“ファッションショップK”を探し当てたタケシは「妹の下着を買いにきた」と客を装い店に潜入するが、店員に化けた女性団員に軽くあしらわれる。北村刑事と解散して間もなく、タケシにキャッツアイ中毒症状が現れ始めた。奇声を発しながら街中を千鳥足で歩くタケシを見て、堀田は青ざめる。さらに屋上から奇声を発するタケシを見るに至って、彼をともない松尾精神病院へ診察に訪れるが、診察を担当した川島医師(演.松本朝夫氏)は死ね死ね団の手先だった。精密検査を口実に特別病棟にタケシを拘束した川島は、看護婦に扮したダイアナと結託、特殊装置でタケシを完全に狂人化しようと電圧を上げる。「俺の手に日本人の生命がかかっているんだ!」。タケシは強靭な精神力でキャッツアイ症状と必死に戦うが…。

◯青山通り・青山2丁目交差点(旧・神宮外苑青山口)付近雑居ビル(南青山2-11-13周辺)

 
 明治神宮外苑入口より青山通りを見て、そのほぼ真正面にあった“ファッションショップK”のテナントビル。現在のビルデザインを鑑みるに、ロケに使用されたビルは建て替えられたことは間違いない。劇中“ショップK”店内から覗く明治神宮外苑入口の景色から考察すると、“ファッションショップK”として撮影されたテナントビルは、現在の“第一直樹ビル”もしくは“南青山ビル”と推察される。劇中“ファッションショップK”テナントビル前、青山通りの背景にある“日本航空(JAL)ビル”跡には、現在“青山ビルヂング青山一番街”が建っている。

青山小学校前歩道橋上

青山小学校前歩道橋上から、秩父宮ラグビー場を望む。喫茶ファンタジーで死ね死ね団女性構成員にキャッツアイを盛られたタケシは、ファッションショップKまでの道程、堀田・北村刑事と歩くこの歩道橋で、キャッツアイ発作の兆候が現れ始めてしまった。

 

青山小学校前歩道橋上から、青山1丁目方面を望む。画像左上に映る“青山ビルヂング青山一番街”の位置には、『レインボーマン』撮影当時“日本航空(JAL)ビル”が建っており、劇中にも映り込んでいた。

青山小学校前歩道橋上から、青山1丁目方面を望む
 
歩道橋下から表参道を方面望む

歩道橋下から表参道を方面望む。キャッツアイに冒されたタケシは、この辺りですれ違ったOLに「かあちゃん、かあちゃん!」と叫び、抱きついていた。

 

青山小学校前歩道橋の全景。タケシたちが渡ってきた青山小学校前歩道橋の全景。背景には伊藤忠ビルディングが見える。死ね死ね団女性団員Bは、この位置から腕時計型の通信機でダイアナに“タケシの動向”を伝えた。

青山小学校前歩道橋の全景
 
◯『愛の戦士 レインボーマン』第11話「罠にかけろ!」あらすじ

 
 死ね死ね団員の銃を奪い反撃する堀田・北村だが、北村は背後から被弾してしまう。ミスターKはキャッツアイ輸送および都民大量虐殺に失敗した幹部メイジャー・アルを処刑、海堡(ほ)基地に残されたキャッツアイを用いて大量虐殺作戦を遂行するよう、ダイアナとメイジャー・ブルに命じた。その頃ヤマト家では、家族や水野正造(演.村田正雄氏)・淑江(演.伊藤めぐみ氏)親子によってタケシの誕生日会が開かれていた。母・たみ(演.本山可久子氏)はタケシが死ね死ね団との死闘で疲労困憊とも知らず、近ごろ様子のおかしい息子を叱咤する。そんな折、差出人不明の小包がヤマト家に届けられた。それが時限爆弾であると即座に見抜いたタケシは、独り近所の児童遊園へ急行、ダッシュ6(土の化身)“地雷震の術”で爆弾を処理する。タケシは家族や水野親子に死ね死ね団の謀略について語るが、家族らは突飛だと一笑に付す。病院の堀田から北村刑事殉職の報せが届き、さらには窓の外からアーチェリーの矢で攻撃されるに至り、死ね死ね団の存在を確信し怯える妹・みゆき(演.石川えり子氏)たち。そんな家族らにタケシは「自分たちの力で闘うしかない」と告げる。タケシは淑江に死ね死ね団アジトと思しき“ファッションショップK”への潜入捜査を依頼。淑江はそれを快諾し、買物客を装い“ファッションショップK”へ赴く。一方タケシはダッシュ5(黄金の化身)となり、上空から海岸線沿いに懸命の探索を続ける。再び“ファッションショップK”に潜入した淑江だが、オーナーに化けたミスターKに看破されダイアナに拉致される。拉致の報せを受けたタケシと正造は、それぞれ“ファッションショップK”に突入するが、そこには残酷な罠が仕掛けられていた…。

◯『愛の戦士 レインボーマン』第12話「危機一髪!!」あらすじ

 
  ダッシュ7(太陽の化身)からダッシュ1(月の化身)へ化身したタケシは、身体を浮遊させ辛うじて針地獄から逃れる。一方“ファッションショップK”へ潜入した淑江の父・正造はダイアナに拘束され、ムチでいたぶられていた。誘拐されていた淑江の縄を解いたダッシュ1だったが、密室に閉じ込められ、ガス状のキャッツアイに襲われる。その頃ヤマト家の夕げにタケシの姿はなく、心配した妹・みゆきは不自由な足を押して兄を探しに外出し、女性幹部・キャシー(演.高樹蓉子氏)に捕縛される。ダッシュ1は淑江を気絶させると彼女に口づけ、体内のキャッツアイ・ガスを吸収し、自らの身体から排出させた。死ね死ね団員の銃を奪った正造は隣室に飛び込み、淑江を救出しようとするが、脚を矢で射抜かれ負傷する。ヨガの眠りに入らんとするダッシュ7は、満身を矢で貫かれるも最後の力を振り絞り“不動金縛りの術”を繰り出し、淑江と正造を逃す。いよいよヨガの眠りに陥り、遂にダイアナたちに拘束されたタケシ。脱出に成功した淑江は、タケシが救出に来なかったと思い込み瞳を潤ませるが、正造は「タケシを疑ってはいけない。俺たちの武器は人を信じることだけだ」と諭す。ミスターKの命令で、崖山に放置されたタケシの周囲に猛火が放たれた。妹の前で愛する兄を処刑するという、残酷な演出だ。燃え盛る崖上のタケシに、みゆきが泣き叫びながら駆け寄る。その声に目覚めたタケシはダッシュ7に化身、死ね死ね団員を追い払った。病院に正造を見舞った後、淑江としばしのデートを楽しむタケシに、アーチェリーの文矢がかすめた。矢文の筆跡は10年前に行方不明になった父・一郎(演.小泉博氏)のものだった…。

“第一直樹ビル”“南青山ビル”方向を望む その1
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劇中、ファッションショップKへと向かうタケシ・堀田・北村刑事の視線で、“第一直樹ビル”“南青山ビル”方向を望む。
“第一直樹ビル”“南青山ビル”方向を望む その2
 
明治神宮外苑入口 その1
明治神宮外苑入口 その2

“第一直樹ビル”“南青山ビル”前から、真向かいにある明治神宮外苑入口を望む。青山通り沿いのビルデング群は、1970年代当時のものを探すのに骨を折るほど建て替えが進んだが、明治神宮外苑入口にある針葉樹の並木道は『レインボーマン』撮影当時の風景と殆ど変化がない。

明治神宮外苑入口より“第一直樹ビル”“南青山ビル”方向を望む その1
明治神宮外苑入口より“第一直樹ビル”“南青山ビル”方向を望む その2

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明治神宮外苑入口より“第一直樹ビル”“南青山ビル”方向を望む。歩行者用信号の後方にある茶色い建物が“第一直樹ビル”、その右隣の白い建物が“南青山ビル”。
 
第一直樹ビル その1
第一直樹ビル その2

“第一直樹ビル”テナントは貴金属店、“南青山ビル”テナントは輸入家具販売店と、南青山という場所柄ゴージャス感がある。

◯あとがき

 
  青山通り・青山2丁目交差点(旧・神宮外苑青山口)付近は、モダンなデザインのビルディング群と、30数年前から変わらない明治神宮外苑入口の景色との対比が印象的だった。白昼街中で、狂人にも近いキャッツアイ中毒症状のリアルな演技を貫徹されたヤマトタケシ役の水谷邦久氏に、心から拍手を贈りたいと思う。
青山1丁目をさらに進むと、先日急逝された『レインボーマン』原作者・川内康範先生と、同作プロデューサーである萬年社・衛藤公彦氏(故人)が打ち合わせを行なった場所がある。当時、川内先生の事務所が入所していた赤坂見附の“ホテルニュージャパン”だ。跡地には現在“プルデンシャルタワー”が建っている。前述の川内氏・衛藤プロデューサーによる打ち合わせはもちろん、現アニメ監督・岡迫亘弘氏が実写版『レインボーマン』7化身デザインを川内先生同席のもと、描きあげたのもその場所であることを考えると、“ホテルニュージャパン”こそが『レインボーマン』企画立ち上げの聖地という見方もできるかも知れない(無論“東宝撮影所”と“国際放映撮影所”が『レインボーマン』映像誕生の聖地なのだが)。