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○こちら特撮情報局 特撮男優・女優スペシャルインタビュー
 
■−特撮ヒーロー ほろ酔い鼎談 2008−その1
ゲスト:川崎龍介・小林朝夫・杉欣也(敬称略・50音順)
〜思い出の『サンバルカン』 25年の空白を埋めた深い絆〜
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初期『サンバルカン』メンバー3名が、今日25年ぶりに劇的集結を果たしたわけですが、まずはお互いの印象についておきかせください。

川崎

4年前の同窓会イベント(「太陽プロジェクト」)で欣ちゃん(杉欣也氏)と会った時、小林は忙しくて出席できなかったんだよね。まず4年前に欣ちゃんと再会して感じたのは、“21年ぶりの再会”じゃなくて“2週間ぶりに会った”という自然な感覚だったんだよね。今回25年ぶりに小林に会ったわけだけど、もうかなり前から「小林は太って変わっちゃったんだろうな」って思っていた。けれど実際に会ってみたらまったく変わっていなかったので安心したよ(笑)。欣ちゃんと再会した時みたいに、小林とも“2週間ぶりに会った”っていう自然な感覚だったので、ものすごく嬉しかったね。

そうなんだよ。小林が全然変わっていなくて驚いたよ。ホントに昔のまんまの面白いヤツで、大したヤツだよ。

小林
相変わらずヌケていますけどね(笑)。
一同
(爆笑)
川崎
小林はまた今後もいろんな方面で名を上げることになるだろうから、『サンバルカン』ファンのみんなにも応援してもらいたいよね。
そうだよね。川崎さん・小林もそうだったと思うけど、今つくづく考えるのは『サンバルカン』に出演したっていう経験は“一生の宝”ってことね。『サンバルカン』が終わったばかりの頃は、単にひとつの仕事が終わった程度にしか思っていなかったのよ。ところがこうやってファンが自分たちを盛り立てて再会の機会をつくってくれるなんて、もし俺が『サンバルカン』を演っていなかったら絶対あり得ないことだと思うわけ。この面々で『サンバルカン』を演れてホントによかった! 「小林は極端にデブになっているのかな?」って思っていたら、太っていなかったんでホッとしたし(笑)。
一同
(爆笑)
小林
僕は初めてこういう“ファンの集い”というものに参加させていただきました。川崎さんと杉さんの顔を見て、30年近くも経っているのに、何故か2〜3年しか経っていないような感じがしたんです。それはとっても不思議なことですよね。亡くなった岸田森さんや曽我町子さんとか、共演者の人たちの顔が次々浮かんでくるんですけれど、歳月が経っているはずなのにそれを実感できない。こうして皆さんと会っているとその間のことが幻のように感じられるし、ブラックマグマと闘ってきて、やっと『サンバルカン』の撮影を終えた…という感じもするんです。でも今日は本当に楽しいです(笑)!
〜噂の“焼肉事件” 飛羽イーグル涙の顛末〜
小林は撮影中ホントによく食べていたよな。
小林
ネットで川崎さんと杉さんの対談(特撮サイト“HERO BOX”内「川崎龍介・杉欣也対談」)を読みましたけれど、例の“焼肉事件”のくだりはちょっとだけ違うんですよ。僕は肉を2キロ(グラム)しか食べていないし、(怪人スーツアクター・JACの)山口さんも2キロで、計4キロしか食べていないんですよ。
川崎
小林、そりゃあ食べ過ぎだろ(笑)!
普通4キロも食うか(笑)?
小林
それで五代(高之)さんが途中で「もう食べないでくれ!」って怒り出しちゃったので、食べるのをやめたんです。五代さんはもともと日焼けしたみたいに顔が真っ黒だったんですけれど、それが真っ青な顔になっちゃった。「おごるから」って言い出したのは五代さんなのに、「食べるならイカ食え!」って。僕が「肉、もう食べちゃダメですか?」って訊いたら「もう絶対ダメだ!」って言うので、最後にユッケを食べたところで終わりにしたんです。僕と山口さんはまだまだ食べるつもりでいたのに、お会計が5万円を超えたところでとうとうストップがかかっちゃったので悲しかったです。僕、大食いならギャル曽根に絶対に勝つ自信がありますもん!
一同
(大爆笑)
〜反抗期真っ只中だったサンバルカン・メンバー〜
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前回のインタビューでは川崎さん・杉さんから芸能界デビューの経緯についておききしました。小林さんのデビューですが。
小林
僕はもともと“劇団ひまわり”出身で、水谷豊さんの後に18歳で入団したんです。同期には古尾谷雅人・村田雄浩・柳葉敏郎がいて、ひとつ下に柳沢慎吾がいました。入団は『サンバルカン』の1年前ですね。黒澤明監督の映画「影武者」に柳葉敏郎と出たり、所ジョージさんの「足かけ2日大進撃!」(ニッポン放送)というラジオ番組に出たりしていました。もともと僕は“ラジオおたく”で、番組に投稿する、いわゆる“ハガキ職人”だったんです。放送作家に「面白いヤツだ」と気に入られて、所さんの番組を作家アシスタントとして1年ちょっと手伝うことになりました。その後『サンバルカン』プロデューサーの吉川(進)さんから直接お電話をいただいて、「お前、芝居はできるな?」と訊かれて、まず東映本社へ行きました。吉川さんはすごくピッカピカの靴を履いて足を組んで「お前、名前は何だ?」とおっしゃるので、「僕を呼んだのに僕の名前を知らないんですか?」と答えました。僕はその頃、反抗的精神が旺盛だったんですね。それで吉川さんが「お前、やる気はあるのか?」とおっしゃるので、「やる気がなければこんな所へ来るわけがないです」と答えたりして(苦笑)。
俺たち『サンバルカン』に決まった人間って、その頃みんな反抗期だったよな(笑)。
小林
そうそう。それで吉川さんが(採用しようかどうか)迷っていらっしゃる様子だったので、「ああ、これは多分ダメかな?」と思って帰ってきたら、後日正式に出演依頼のお電話をいただきました。それで「岸田森さんにお前の面倒をみてもらうように頼んであるから」と言われて、岸田さんに会いに行きました。岸田さんは「お前は新米なんだから」とおっしゃって、その日からすぐに立ち方・挨拶のし方・先輩への接し方などをみっちり仕込んでくれましたよ。川崎さん・杉さんに会う前の話です。
たしかに『サンバルカン』の時はオーディションがなかったわ。
川崎
うん、僕の場合、当時所属していた加山雄三事務所のマネージャーが、東映本社で吉川さんから「『サンバルカン』出演よろしく」と言われた。
小林
そうですか。それで岸田さんに「これから共演者に会わせるけど、みんなお前より先輩なんだから言うことをきけよ」と言われて、そこで初めて川崎さん・杉さん・(根本)由美ちゃんに会ったんです。朝早く“スナック・サファリ”のセットだったかな? 岸田さんが「俺はホットコーヒーを飲むけど、お前らは何を飲む?」っておっしゃって、川崎さん・由美ちゃん・僕がホットコーヒー、杉さんがアイスティーを注文したんです。
俺だけアイスティーだった(笑)?
小林
憶えていないんですか? その場に5人いて、杉さんだけアイスティーを注文したのに、岸田さんは敢えて(カウンターの方に)「ホットコーヒー5つ!」とおっしゃったんです。「(岸田さんと同じものを注文しないで)杉さんはどうなるのかな?」って心配しながら見ていたら、杉さんは「いや、俺はアイスティーだから」って言い出して、本当にビックリしましたよ(笑)!
一同
(爆笑)
小林
それで流れ(雰囲気)がよい方向へ変わりましたね。岸田さんも笑っていました。
川崎
欣ちゃんがそこで(“業界の掟”に流されず)、頑なにアイスティーに拘っていたから場が和んだんだね。
小林
そうなんです。だからそこは杉さんがアイスティーを押し通して正解だったんです。
俺、その時のこと、全然憶えてねぇ(笑)。
川崎
だから小林はこう見えてもすごく人を観察しているし、賢いヤツなんだよ。4年前のインタビューで欣ちゃんが小林のことを「バカだ」とか言っていたけど、失礼しちゃうよね。
一同
(爆笑)